ドギースタイル

生活を暴露。 日によってテンションの差多し。

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世界は密室でできている。(舞城王太郎)

この人の文体はすごい!
初めて舞城王太郎の小説を読んだ時思い、それからは図書室にある舞城王太郎作品を見つけては読むということがしばらく続きました。
この『世界は密室でできている。』もその一つ。
しかし、これは今までの作品よりも少し文章が読みやすくなったかな。(私が慣れたせいかもしれませんが)
主人公は十五歳の「僕」と十四歳の「ルンババ」。福井に住む中学三年生の僕はひょんなことから東京に住む高校二年の「エノキ」と知り合います。(余談ですがこの人は結構青春ものや学生ものを描くのが好きなのかしら。)
話の荒唐無稽さに最初は驚きますが、なぜかその世界が自分の中にするりと入ってきてしまう怖さ、面白さ。それがこの人の文にはあります。それだけ引き込まれる力を持っているというか。但し、引き込まれすぎて途中でやめてまた読むのを再開しようとすると「またあの文章読むんだ・・・」とちょっと嫌になることもありますが(笑)
実はこの話、僕ではなくルンババに感動してしまいます。ルンババの姉「涼ちゃん」は学校に行かず、ふらりと遠くへ行っては帰ってくるという生活をしていましたが、ある日屋根の上から飛び降り脛から飛び出た足の骨が喉にささって三日苦しんでその間両親から責められながら、死にます。それからずっとルンババは涼ちゃんを止めることが出来ない自責の念にかられていたのでしょう。最後のシーンは、しんみりとしてしまいます。
舞城王太郎作品にしては値段もお手ごろですし、不意に濃い文章が読みたくなったときにでもいいんじゃないでしょうか。
但し、コーヒー片手にカフェでなんてオシャレな読み方は出来ない本ですが。

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